けい。冬に桜の咲くところ出身。体内に7本のねじを持つ。2度の中国留学経験を持つ。中国語とその周辺をつれづれなるままに。


by johny_gee
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20090420 連動企画 語彙増強法紹介

 Marieさんのブログ『Mandarin Note』で「語彙増強法を」ということなのでそれに乗っかって、わたしが以前やっていた勉強方法を書いてみようと思います。

 えー、これはわたしが河南省に留学した時に始めた勉強方法です。はっきり言いまして、当時のわたしにしてみたら「勉強=これ」みたいなところがありまして、自分で机に向かって勉強している時はほぼこれしかやってませんでした。中国人学生との相互学習の時には教科書を読んだりなんだりしていましたが、自分で勉強する時は本当にこればっかりでした。さて、どんな勉強かといいますと。

e0085163_2050823.jpg まず、こんな感じで[漢字表記][ピンイン表記][意味]をレポート用紙に書きます。(拡大写真)。左上に1と書いてありますが、これが1枚目でした。2002年の10月頃に書いたものなのでもうボロボロです。裏にはいろいろ落書きのようなメモのようなものが書いてあります。
 初級者(割り振られたのは下から2番目のクラス。1番目のクラスは学習歴ほぼゼロの人が入るクラス)の割りに随分難しめの単語もありますね。忘れもしません、これは"写作"の教科書の「前言」部分から抜き出したからです。初級の教科書でも前言の文章は別にやさしくありません。

 これをどうするのかと言いますと、右側のピンイン表記の部分を隠して、ピンインで書けるかどうかチェックするだけです。
e0085163_2058278.jpg ←こんな感じですね(拡大写真)。あー、こりゃまた随分と間違えてるページを撮っちゃったなぁ。まぁともかくこんな風に書きますと、一列で25問解けまして、丁度上のレポート用紙1枚分になります。で、4列ですからノート1ページで丁度100問ですね。まぁ最初の内はレポート用紙自体がそんなにありませんから、ノルマも何もありませんでしたが、1年経った位のときはこれを12枚(300問)やるのを1日の最低ノルマにしていました。300問と聞いて多いと思いましたか。ところがそうでもないんです。この写真くらいの正答率の時ですと300問解くのはそこそこ時間も掛かりますけど、何周かすれば300問解いたって30分もいらなくなります。もちろん、発音に気を付けながら全部大きな声で読む、とか他のことも取り入れればいくらでも学習事項(時間)は増やせますけど。ピンインを書いて間違えたのは漢字と正しいピンインを書く、これだけならさほど時間は掛かりません/掛からなくなります。バーっとやってしまえば20分くらいでしょうか。ま、それすらしない日も多々ありましたが、それは内緒ということで。

e0085163_2134943.jpg これは留学5ヶ月目くらいの頃作ったものだと思います(拡大写真)。69枚目ですね。だいぶ書き方も変わりまして、辞書の例文も少し書いてあります。ありゃ、1回目はたったの10点ですね。でも9日後には22点、一ヵ月半空いて16点、17点、3ヶ月空いて14点、その後はまぁ大体覚えたという感じでしょうか。
 最初の頃は教科書等で出てきた単語を書いているだけでしたが、この頃は同義語・反義語辞典も見てそれらも書いていたので似たような単語がいくつも並んでいます。

e0085163_21491774.jpg ←これが多分最後に作った1枚です(拡大写真)。149枚目、ピンインテストも2回しかしていませんね。ハングル表記があるのは韓中辞典から例文を引っぱってきたものだと思います。2行目、「汉)」とあるのは中中辞典の語義ですね。
 25×149=3725。まぁかぶってるのも結構あるので実際は3500~3600くらいかもしれません。ちなみに左側に漢字だけ書いてあるレポート用紙(要するに単語だけ書き出したけど完成してないもの)が20数枚見つかりました。この辺でカードに移行したのでほったらかしになっているのです。

 最初にも書きましたが、ホントにこれしかやってませんでした。河南省に留学している内にHSKの9級に受かりましたが、それまでの勉強の7割から8割くらいはこれだったんじゃないかと思います。これはまぁ今考えた後付けの理由ですが、要するにchstdさんがよくおっしゃっている「見覚えのある単語」を増やしていたのだと思います。ピンインテストをしていたので「聞き覚えのある単語」と言ってもよいかもしれませんが。なんせ、早くノルマを終わらせて勉強以外のことをしたかったものですから意味なんか分からなくたってほったらかしでした。

 でもって更に後付けの理由ですが、それがよかったのかもしれません。一昨日読んだ『脳の中の人生』(茂木健一郎著)にこう書いてあります(スラッシュ部に省略あり)。
私たちの脳は、多くの場合、直接、意味を記憶するのはなく、エピソードから意味を編集し、類推している。/言葉の意味は、さまざまなエピソード記憶の中から抽象化されて、理解されていくのである。たとえば、「やさしい」という言葉の意味は、「君のお母さんはやさしいね」「こんなのやさしい問題だよ」「もっとやさしくしてほしい」などといった具体的な使い方に触れる中で、理解されていく。/単語の意味を、辞書のように覚えることには弊害が多い。言葉のニュアンスは、そう単純に定義できるものではないからである。/現行の指導要領のように、中学校で覚える英単語はこれだけ、と区切ってしまうことは、エピソード記憶の蓄積という観点から見れば大いに疑問がある。子供が耳にする大人たちの会話には、単語の種類の制限などない。だからこそ、母国語の理解は深く、また豊かなのである。
 果たして効率的だったのかどうかはともかくとして、わたしも最初から無謀にも「前言」の中国語から単語を拾いましたし、意味は大まかにしか掴んでいませんでしたし、使い方も―まぁ辞書の例文はもちろん読んでましたけど―聞こえてきた/目に入ってきた中国語から「あ、これはあの単語か。そうかこうやって使うのか」と覚えてもきたような気がします。

 もっともわたしは留学していたので否応なしに中国語が耳に入ってくる環境だったというのも大きいと思います。ただ、今ならネットで1日中中国のラジオを聴くことも可能ですし(同書で茂木氏はテレビの音声と生の声とで幼児の学習効率に差があると書いていますが、それはおいといて)、日本でもそこそこの学習環境は作れるのかなぁとも思います。

 あー、随分長くなりました。まだ読んでくださってる方はいらっしゃるのでしょうか。少しでも皆様のお勉強に役立つ情報がありましたら幸いです。

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by johny_gee | 2009-04-20 23:02 | 勉強/学习/공부