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けい。冬に桜の咲くところ出身。体内に7本のねじを持つ。2度の中国留学経験を持つ。中国語とその周辺をつれづれなるままに。


by johny_gee
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20070401 発音より前にある大前提

 しつこく、中国語の発音関連で書いてみようと思います。誤解があるといけませんのできちんと書いておきますけど、わたしは「発音がきれいな方がいい」というのは全く否定していません。「CCTVのアナウンサーですか?」って聞かれちゃうような発音だったらなんて素敵だろうかと思いますよ。それはそれとして置いといて。発音よりもっと大事な事はやっぱりあるわけです。とういか、これはもう既に中国語の問題ではなくなってしまうんですけど。

 え~、その大前提は何かと言いますと、日本語でも言えないことは中国語で言えるわけがない、ということですね。中国語のほうが言いやすい短いフレーズのことじゃありませんよ。例えば「你的名字很好听」とか。どうも日本語じゃしっくり来ませんからね。こういうのではなく。

 例えばこの前の中西文化比較の授業。論語と聖書を読み比べていくという授業です。わたしはこの日は聖書チームで、「ヨブ記」というところを読んで準備していました。
 「君は留学生だったな」
 「はい」
 「国は?」
 「日本です」
 「日本の宗教と言えば神道だな、ちょっと神道の説明をしてくれるか」
 「え・・・・・・・・・・・・?」

 例えばこの前の哲学の授業。ヘーゲルのことを話している最中なのに
 「日本同学、小西行長は知ってるよな?」
 「xiaoxixingzhang, xiaoxixingzhang, 小西xingzhang,小西xing長、あっコニシユキナガ、、、はい。」

 なんてことになるわけですよ。「はい」なんて答えたって頭の中じゃ「コニシユキナガって誰だ?大名か?いつだ?あ、キリシタン大名か?江戸か?安土桃山か?何した人だ?」と疑問符しかない訳で、幸いこの時は老師が勝手に小西行長のことを話して終わりましたけど、もし小西行長について何か話せと言われていたら何か話せたわけもなく。日本人1人なのでみんなの知識をかき集めてどうにかするわけにも行かず。ややもすれば「やっぱり日本の歴史教育は・・・」なんて思われかねない訳で。ここで「不知道」をどんなにきれいな発音で言ったって駄目なわけですよ。相手が求めているのは質問に対する答えなんです。発音が多少怪しかろうと、語順が違っていようと、「不知道」3文字で終わりになるより100倍も1000倍もいいんです。

 要するに何が言いたいかというと、これから留学しようと考えている人は、いや留学に限った話しでもないですね、外国語を勉強しようという人は、いやいや、日本で日本語ペラペラの外人さんに聞かれるかもしれない、ということで、日本人であるからにはやっぱり日本のことは色々知っておきましょう、と。

単語メモ
接火 珠宝 饶舌 拳打脚踢
by johny_gee | 2007-04-01 23:10 | 授業/课/수업