けい。冬に桜の咲くところ出身。体内に7本のねじを持つ。2度の中国留学経験を持つ。中国語とその周辺をつれづれなるままに。


by johny_gee
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20080316 『日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語』

 王浩智さんという方の著書に『日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語』という本があります。他にも『中国語翻訳作法』というのもありまして、どちらもとてもお薦めできる本です。中国語初級者の方からある程度勉強した方までそれぞれに学べる点があると思いますし、読むたびに何かしら役に立つことがある本だと思います。

 今日は『日本語から学ぶ中国語・中国語から学ぶ日本語』の中でちょっと疑問に思った点を取り上げてみようと思います。第2章の第1節、「語内の連鎖」の部分です。ここで日本語の「送り迎え」は中国語で"接送"、「輸出入」は"進出口"、他にも「行き来/来往」、「売買/买卖」、「浮き沈み/沉浮」、「でこぼこ/凹凸」、「出入り/进出」、「貸し借り/借贷」、「損得/得失」と例を上げ、「移動に関する語といえば、日本語と中国語とでは逆順になっているものがほとんど」、『「自分から離れる方が先」なのが日本語、それに対して中国語は常に「自分に向かう方が先」なのです』と書かれています。

 最初に読んだときは「あーこれは面白い、確かにそうだなぁ」と思ったのですが、そのあとちょっと気になって調べてみました。気になったのは『中国語は常に「自分に向かう方が先」なのです』の部分です。確かに"来往""进出"も「自分に向かう方が先」になっています。でも中国語には"往来"という言い方もありますし、"出入"という言い方もあります。しかもwordtankG90の例文検索機能を使って《现代汉语词典》を調べてみると"来往"の例文が11個なのに対して"往来"の例文は19個、また"进出"の例文が6個なのに対して"出入"の例文は9個出てきます。ついでに言うとわたしの学校の校門の内側にも"出入平安"と書いてあります。

 中国語には"О来О去"という表現がたくさんあります。"颠来倒去""一来二去""翻来覆去"などなど、挙げていけばそれこそきりがありません。これはたしかに「自分に向かう方が先」です。しかし"О往О来"という表現も"鉴往知来""继往开来""古往今来"などがあります。"往"は「往く」、"来"は「来る」ですからこれは「自分から離れる方が先」です。

 果たして『中国語は常に「自分に向かう方が先」なの』でしょうか。

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by johny_gee | 2008-03-16 09:25 | 勉強/学习/공부