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けい。冬に桜の咲くところ出身。体内に7本のねじを持つ。2度の中国留学経験を持つ。中国語とその周辺をつれづれなるままに。


by johny_gee
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20070606 行きゃいいってもんじゃない

 今日の中国鉄道大紀行をご覧になった方いらっしゃいますか。日本語の話せる人が3人も出てきましたね。西日暮里のお弁当屋さんで働いていたという18年もの在日期間をもつおじさん。そしてその向かいに座っていた女性。奥さんだったのでしょうか。下車した先で向かった陶芸家の家のお嬢さん。誰の日本語が一番上手でしたか。陶芸家の家のお嬢さんでしたね。しかも明らかに。相当な差をつけて。あのお嬢さんもひょっとしたらお父さんについて日本に行ったことはあるのかもしれませんけど、それにしてもきっと短期でしょう。或いは留学経験もあるのかもしれません。でも、どう考えてもお弁当屋で働いていたおじさんより在日期間は短いはずです。なのにあの日本語レベルの差はなんなのか。

 要するに、「現地にいれば喋れるようになる」なんてことはないんです。現地にいてもやっぱり勉強しないと喋れるようにはなれないんです。そりゃあのおじさんだって、例えば日本で食堂に行って自分の食べたいものを注文するくらいのことはできるでしょう。値段を訊いて言われた額を払うことも出来るでしょう。今日のようにたまたま出会った日本人と簡単なやり取りもできるでしょう。それができれば十分だというのならそれまでですが、わざわざ留学までしてその程度じゃあまりに情けない。ましてや「将来は中国語を使う仕事に就きたい」なんて考えての留学だったらなおさらです。「1年留学してHSK7級でした」なんて人間は、10年前ならいざ知らず、これだけ留学生のいる昨今、掃いて捨てるほどいるはずですので、これから留学し(て、就職活動に結びつけ)ようという人はそれなりに覚悟を決めて、もう来ている人は腹を据えて勉強に取り組んでほしいと思います。えぇ、今回も自戒を込めて。

本メモ
『中国の人と思想② 孟子』鈴木修次 集英社 4章~7章途中迄
《红楼梦》曹雪芹 人民文学出版社 第16回
『孟子(上)』小林勝人訳注 岩波文庫 これから読みます
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by johny_gee | 2007-06-06 23:55